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サウナストーンの効果と種類について

投稿日:2021年6月28日 更新日:

サウニャー
サウニャー

サウナストーンて普通の石と何が違うの?高くない?という声が多くありましたので、本日はサウナストーンについて語ります。

はじめに

私も実家にサウナを設置したりテントサウナを所有しており、サウナストーンを買おうと思ったんですが、
値段はバラバラですし、ネット上にもあまり情報がないので、調べてみました。
また実際に色々な石を試してみました。今回は調べた結果をお伝えしたいと思います。

最初に申し上げますが、これ!!という明確な答えは見つかりませんでしたが、調べた結果をお伝えいたします。

サウナストーンに関して詳しい情報など出ていないので販売されているサウナストーンと言われているもの以外の石を使用する場合は自己責任でお願いいたします。

サウナストーンとは

近年テントサウナでも使用頻度の増えてきたサウナストーンですが、一体どういう石のことを指すのか。


ネットで調べても出てくるのは、通販のページばかりで細かな説明などありません。
サウナストーンは正式な言葉ではない為、ウィキペディアでも出てきません。

サウナ用に使用するストーブの上に乗せる石をサウナストーンと呼んでいます。

ネットで販売されているサウナストーンの商品説明には

硬い岩盤の国土で知られるフィンランドより採掘しました。 古くからフィンランドのサウナで使用されている天然のサウナストーンです。蓄熱性に優れ、心地よい サウナスチームを発生させ快適なロウリュをお楽しみいただけます。

楽天市場より引用


私の購入した神戸メディケアさんのサウナストーンの説明も
「サウナの本場フィンランドの天然香花石(こうかせき)を厳選しました。」
との説明だけで詳しい説明はありませんでした。

今日本でも一番販売されているフィンランド産のサウナストーンは香花石と呼ばれる石を使用しております。


形もとがっていたりバラバラですが一つ当たり7,8㎝くらいのものが多いです。

香花石とは

火成岩の一種で、フィンランド全土(主にバルト海またはボスニア海の海底から採取されたもの)から採掘されるもっともスタンダードなサウナストーン、橄欖(かんらん)岩、斑糲(はんれい)岩、閃緑(せんりょく)岩、深成岩(花崗岩)の一種です。

マグマが氷河で冷やされ長い年月をかけて硬化したもので、密度が高く、
熱に強くて変形しにくいと言う特質を持っています。

浴場市場サイトより引用

サウナストーンの目的

サウナストーンの目的は

・熱を吸収して保持する。
サウナストーブの上でサウナストーンを熱し、ゆっくりと熱を放ち室内を温める保温効果をもたす目的
・蒸気を発生させる。
熱したサウナストーンに水やアロマ水をかけ蒸気を発生させ湿度を上げ快適に過ごすよう、または体感温度を上げ発汗を促す目的


またアロマ水の蒸気による匂いでリラックスしたり
ロウリュしている行為と音を楽しむパフォーマンス面での気分の高揚もあります。

ジュ~~となり一気に熱気が来る感じがサウナーにとってはテンションがあがります。



サウナストーンの石による違い

石のサイズ

石のサイズや形による違いについてですが、

大きな石は熱しにくい反面熱を持った時の保温時間が長い
小さな石は熱しやすい反面ロウリュをしたらすぐに温度が下がる

そのため、ストーブに設置する際は大小さまざまな石を隙間に入れたりします。

石により熱伝導率と熱容量(比熱)異なるためあまりに種類の違う石同士を配置した際にはうまく熱が伝わりにくいこともあります。

大きさの目安はこぶし位。
こちらより大きいと熱を持つまでに時間がかかりこれよりも小さいとロウリュしたあと石の温度は下がってしまいます。

また形によってもロウリュの感じは違うみたいで、ごつごつした表面の石と角のない丸い石でも蒸気の感じは異なります。これは正直敏感な方によると思います。
私は両方試しましたが、正直、わかりませんでした(笑)

後ほど説明しますが、丸い石だと水が滑り落ちてしまいやすいため
大量のアロマ水をかけてしまった際
十分に熱されていない石にロウリュをした際にはストーブのヒーターにかかってしまう恐れがあるとの事です。

そしてストーブと石の接地面が大きいほど熱伝導は早いので、平らな石の方がストーブとの接地面は確保できます。

サウナストーンとして使用できる条件

サウナストーンを選ぶときは
・熱の保温性
密度の高い石
・熱伝導率
・有害な成分を含まない
・割れにくい耐久性、耐熱性のある石

以上を満たした石をしようするのが望ましいです。

保温性に関してははそのままですが、石を熱して熱くなっても保温性がないとサウナ室内は暖まりませんし、ロウリュしても蒸発しないからです。

密度に関しては石の内部に水を含む空洞がある場合は加熱をした際に内部の水蒸気の膨張圧力で石が爆発する可能性を秘めています。

熱伝導率に関しては伝導率が低いといくらストーブに置いても熱くならなければ意味がありません。

有害な成分に関しては高温に熱していく事により石から、重金属、硫黄などいろいろな危険なものが出てくることもあるそうです。異臭がすれば気付くかもしれませんが、無臭の有害物質が出ていた場合は知らないうちに吸引してしまう可能性があります。

耐久性に関しては耐久性のある石でなければ熱した石に水をいきなりかけるとその急激な温度差により爆ぜたり割れてしまう危険性があるからです。
また熱に対しても一般的なサウナストーブの温度は300~400度です。その温度に耐えうる石を選ぶことも必要です。



これを聞いたらその辺の石が上記に当てはまるかなど専門家でも調べないとわかりません。
なのであくまでも得体のしれない石を使用する際は自己責任で他人を巻き込まないようにしましょう。

ホームセンターの石

一方ホームセンターで販売されているピンコロ石という石があります。
一石100円~200円くらいで立方体になった石です。

ピンコロ石は御影石(みかげ石)といい石材としては花崗岩と呼ばれます。
石垣やエクステリアなどでよく家の前に使用されることが多い石です。

花崗岩とは火成岩の一種。
火成岩 とは、マグマが冷えて固まった岩石(若干の異物を取り込んだものを含む)。
花崗岩にも種類は豊富にあります。学術上は花崗岩でない岩石(閃緑岩、ハンレイ岩、片麻岩など)も含まれる。

ウィキペディアより



形が比較的平らでストーブに設置しやすく、接地面も多いと思い、私は自宅のサウナにはこちらと元々ついていたフィンランドの香花石を組み合わせて並べています。

計30回ほど2時間ほど熱しロウリュをその都度行いましたが、今のところ割れたり爆ぜたりすることはありません。

しかしロウリュに関してはピンコロ石で蒸気はあまり出ません。。
ピンコロ石の横にある香花石からは蒸気が発生しています。

サウナストーンの選び方については海外のサイトでこのようなページがありました。
グーグル翻訳なので、少し違和感もありますが、参考にしてみて下さい。

サウナストーンを購入する場合でも収集する場合でも、次のようなストーンを選択してください。

火成岩:花崗岩のような硬くて非多孔質の岩石(正式には火成岩として知られています)には、素晴らしい保温能力があります。ひびや隙間のないものに注意してください。多孔質またはひびの入った岩は、内部で水が加熱されると飛び出したり、爆発したりする可能性があります。

暗い:石が明るく明るいほど、反射する光が多くなり、保持される熱が少なくなります。同様に、石が暗くて鈍いほど、反射する光が少なくなり、保持される熱が多くなります。

中型:サウナストーンが小さすぎると、あまり熱を保持できなくなります。ただし、大きすぎると加熱に時間がかかります。これらの問題を回避するには、野球または拳のサイズとほぼ同じサイズの中型の岩を選択してください。

ラフ:非常に滑らかなサウナストーンを使用する場合、それらに注ぐ水は、加熱されて適切な量の蒸気を生成する機会を得る前に、単に滑り落ちます。そのため、水が付着しやすいざらざらした質感の岩を選択してください。

AQUA LIVINGサイトより引用

気を付ける事

その辺の石を使用しない

その辺に転がっている得体のしれない石を使用する場合は成分も中もわからない為、
有害物質が出たり、熱してロウリュした際に爆ぜ怪我を負ってしまうリスクがあるという事は頭に入れておいてほしいです。有害物質も無臭のものがありますので、蒸気が出る、熱が出るから良いというわけではないのでご注意くださいませ。

石の分析機関などにお願いするのも費用が1万以上はかかりますので、
販売されているサウナストーンを使用するというのが一番面倒でなく、心配もなくご使用いただけると思います。

ストーブに水をかけない

ついついテンションのあがるロウリュをやってしまいがちですが、
十分に熱した石に行わないと水は石をつたいストーブに落ちていきます。
そしてストーブに落ちた水がジュ~~と音を立て蒸気を発生させます。
それをロウリュと勘違いし次々とロウリュしていきますとサウナストーブの故障の原因となりますので、注意しましょう。

ロウリュ用のストーブでエレメントに防水コーティングがしてあるとしても水をかけることは長い目で見たらエレメントを劣化させる原因になるので、長く使用したい場合はストーブには水がかからないように気をつけましょう。

ストーブからは極力離れる

サウナストーンはいつ爆ぜるか、割れるかわかりません。
またロウリュの飛び散りによるやけどの可能性もあります。
テントサウナはどうしてもストーブとの距離が近くなりますので、ガードを付ける、距離を少しでも取り
事故や怪我に気を付けなければなりません。

ケルケスや人工サウナストーン

人工サウナストーンはサイズや耐久性など研究され作られたサウナ、ロルリュようの形状になっています。
現在日本で販売されているサウナストーンは

ケルケスとファイヤーサイドのサウナストーンの2種類があります。

ちなみにファイヤーサイドのサウナストーンはサウニャーショップでも販売しています。

一個一個は小さめです。
お求めはこちら⇒https://saunya.official.ec/items/53635158

まとめ

正直、研究もされていないので、何が正解かわかっておりませんが不確かなものの使用は自己責任でお願いいたします。安心して使用したいのであれば費用は高いかもしれませんが、サウナストーンとして販売されているものを使用する事をお勧めします。
このサウナブームにより事故や事件にならないよう専門家による研究や発表がある事を願います。

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中学生でサウナと出会いサウナ暦20年。 『サウナを日本人の習慣にする』という目標に向け、日頃サウナの色々な情報を発信しています。 サウナ初心者の方への魅力、マナー、入り方などの記事も書いてます。 広島のサウナはすべて行く予定です。広島のサウナ記事、是非ご覧ください。

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